寝冷えに気をつけましょう。
牛込柳町駅より徒歩1分、骨盤デザインの植田です。
最近、患者さんと話していて気になる事があります。寝起きから、身体がガチガチで辛かったり寝違えをしたり、酷いとギックリ腰だったり…
梅雨が近づき、5月も気温が高い日も多いですが、もしかしたら寝冷えをしているかもしれません。
温度変化の激しい梅雨時や熱帯夜こそ、注意したいのが寝冷えです。暑い夜でも汗が蒸発すると、特に二の腕や膝から体温が奪われて、寝冷えをしやすくなります。もちろん冷房による冷やし過ぎにも要注意です。
ちなみに何故、二の腕と膝が冷えやすいかといいますと、皮膚に近いところに太い血管が通っているからです。
冷えが大敵なのは、体の免疫力を低下させるためです。体温が1℃下がると免疫力は約30%下がり、ウイルスや細菌に対する攻撃力が弱まって感染症にかかりやすくなります。
人は寝ている間に一晩でコップ1杯の汗をかくといわれています。それが夏になると、外気温の影響で就寝中の発汗量は必然的に増えます。多い人では一晩に1リットルもの汗をかくことがあるそうです。
寝入りばなに汗をかきやすいのは、就寝前に高くなった深部体温(体の中心部分の体温のこと)を低下させるためです。深部体温が下がることによりスムーズな眠りが促され、体全体が十分に休息することができます。体温は、就寝すると急激に低下し始め4時間ほどでもっとも下がります。外気温がもっとも低くなる時間帯に低体温の状態にあるため、寝冷えをひきおこしやすくなるのです。
また、寒さや暑さを感じて、たびたび目が覚めることで寝不足にもなります。睡眠不足になると、集中力が低下し、体温の調節がうまくいかなくなって、昼間、熱中症にもなりやすくなります。
寝冷え対策としては、汗をかいたまま布団に入るのはやめた方が良いです。また、夏場の入浴は、半身浴などで温めすぎず、就寝の2時間前までに済ませるようにしましょう。
エアコンの使い方も工夫が必要です。夏の夜の寝冷えをしない快適な室温は、27〜29℃と言われています。就寝の1時間前に25〜26℃程度で部屋を涼しくし、就寝時には温度を上げてタイマーを使用します。体温も気温ももっとも冷え込む明け方には、エアコンは切れている状態にすると良いです。
これから本格的な梅雨を迎え、その後は夏になります。これからの季節に体調を崩さないように気をつけましょう。