反り腰について

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反り腰について

牛込柳町駅より徒歩1分、骨盤デザインの植田です。

今回は、姿勢の「反り腰」についてです。骨盤デザインに通われている方でも反り腰の方が多いです。

 そもそも、反り腰とは何かと言いますと、読んで字の如く「腰が反った状態」です。

 人間の身体は首から腰まで背骨がブロックのように積み重なっています。その重なり方が首から腰までS字カーブを描くようになっていて、身体の重心を支えるようにできています。そのなかで、腰骨に該当する「腰椎」は前弯していますが、その腰椎の前弯が強くなる状態を「反り腰」といいます。

では、反り腰になってしまう原因は

 ひとつは、腹筋が弱いことです。腹筋は、骨盤を上に引っ張るように支えているため、弱くなるとももの前の筋に負けてしまい、支えきれずに骨盤が前に倒れやすくなってしまうのです。

 またもうひとつは、太ももの前側の筋肉が固まってしまうことです。骨盤の前側で手で触る事ができる骨の出っ張り(上前腸骨棘といいます)に、ももの前の筋がついおり、収縮が強かったり、筋量が多いと骨盤が前に引っ張られるため、骨盤が前に傾き、反り腰となります。

 それ以外にも原因はありますが、この2つが大きな原因です。

また、反り腰だと身体にどんな悪影響があるかといいますと

 まずは、腰痛になりやすくなります。腰部を反らす筋肉が過剰に働いてしまい、硬くなってしまいます。そこから血流が低下し、やがて腰痛につながってしまいます。

 それ以外にも、内臓がグッと下に落ちこみます。これがぽっこり下腹や便秘、消化不良、肌荒れなどの原因になります。

 また、下方に落ちこんだ内臓は股関節を圧迫します。股関節が圧迫されると下半身の血液やリンパが渋滞を起こします。そのため、下半身に余分な水分や老廃物がたっぷりとたまってしまうのです。脂肪代謝も悪くなりますし、セルライトもできやすい体質になります。

反り腰で、日常生活で気をつける事は

 座って作業をする際に「骨盤を立たせる姿勢をとる」こと、寝てる際に「仰向けで寝る場合は、膝を立てる姿勢をとる」ことが腰への負担を減らす工夫になります。

 座っている作業で背筋をピンとする姿勢を正そうとすると、余計に反り腰になってしまいます。意識は座った時にお尻の出っ張た骨(坐骨)が立つようにすると骨盤が立った状態になり、その上の背骨が安定します。

 また、寝てる際に仰向けで膝を立てると腰が丸まり反りが柔らかくなります。その分、腰部への負担は少なくなり睡眠時の痛みを生じることが少なくなります。

 これから寒くなるので、腰に負担がかかってぎっくり腰になる方が増えてきています。反り腰も普段から腰への負担が大きいので、要注意です。ちょっとした姿勢に対する意識の変化で身体への負担を減らしていきましょう。