セロトニン

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セロトニン

10月も後半に入り、日が落ちるのが早くなってきた今日この頃

 気づけばコロナ禍で過ぎた2020年もあと2か月半で今年も終わりですね。

 今日は、コロナ禍の疲れと秋鬱が重ならないように、気持ちのコントロールに大切な「セロトニン」についてお伝えします。

「セロトニン」という言葉は、耳にしたことがあるかもしれません。「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質の1つです。

「セロトニン」はストレスに関係するホルモンの1つで、他にもノルアドレナリンやドーパミンがあります。

 ストレスがかかるとノルアドレナリンが放出されます。自律神経に働きかけて心拍数を上げたり、血液量を増やしたりして、活動しやすい状態をつくります。

 一方、ストレスになるようなツライ状況を乗り越えたときの達成感、うれしい気持ち、つまり快感をもたらすドーパミンが放出されます。

 この2つをコントロールして、気持ちを安定させるのが「セロトニン」になります。

 セロトニンはこの2つのバランスを取りますが、セロトニンが整っていることで精神の安定や平常心、頭の回転を良くしたり、脳の活性化に繋がります。

 逆にセロトニンが不足すると、慢性的なストレスや疲労、イライラ感、向上心の低下、仕事の意欲の低下、うつ症状、不眠などが見られます。

 特に最近はセロトニン不足とうつ病が関係していると言われています。このように、セロトニンが不足するといろんなリスクが出てきます。

 では、セロトニンが充実するためにはどうしたらいいのか?

 1つは日光浴です。外に出て日の光を浴びる事でセロトニンが分泌されます。これから秋〜冬にかけて日照時間も短くなりますので、天気の良い時には意識的に日の光が浴びるように少しでも外に出る心掛けが大切です。

 また、リズミカルな運動もセロトニンの分泌を促します。激しい運動をしなくても、散歩や食事の咀嚼、意識をして行う呼吸でも良いそうです。

 食事でもセロトニンに関わる食べ物があります。トリプトファンという必須アミノ酸です。これは人間の体内で生成することのできない栄養素で、食事から摂る必要があります。

 魚ではマグロやカツオ、牛乳やチーズなどの乳製品、納豆や豆腐などの大豆製品なんかが該当します。

 最初の話にもありましたが、これからの時期は日照時間が短くなり、セロトニンが不足しやすくなります。また今年はコロナ禍で溜まったストレスもあるので、例年よりも気持ちの落ち込みなど出やすくなるかもしれません。

 何か調子がおかしいと感じる時は少し休んで、日向ぼっこしながら散歩したり、美味しいものを食べてセロトニンの分泌を促してみてはいかがでしょうか?