はしか
牛込柳町駅より徒歩1分、骨盤デザインの植田です。
最近、ニュースで“はしか”の流行が取り上げられてますね。
よく名前は聞きますが、具体的に“はしか”と言われてもピンとこない方もいらっしゃるかと思います。
なので、今回は“はしか”について調べ直してお伝えしたいと思います。
まず、はしかは麻しんとも呼ばれ、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
特にウイルスが小さく地面に落下せず、空気中に浮遊して「空気感染」するので、電車など同じ空間で感染者と一緒だと感染するリスクがあるため、騒ぎになりやすいのです。
麻しんウイルスの感染後、10~12日間の潜伏期の後に発熱や咳などの症状で発症します。おおまかな症状の流れが以下のようになります。
①初期症状
38℃前後の発熱が2~4日間続き、倦怠感、咳、鼻みず、くしゃみなどの上気道炎症状と結膜炎症状(結膜充血、眼脂など)が現れて次第に増強していきます。乳幼児は、下痢、腹痛等の消化器症状を伴うことも少なくありません。
②発疹期
初期症状が過ぎると一旦解熱傾向となり、半日程度経過した後に高熱(多くは39℃以上)をきたすようになると同時に体表面に発疹が出現してきます。
③回復期
発疹出現から3~4日間続いた高熱は軽減して解熱傾向となり、上気道炎や結膜炎症状も軽減し、発疹は黒ずんだ色素沈着へと移行し、合併症等で重篤化していなければ発症後7~10日後に回復していきます。
しかし、麻しんを発症した場合はリンパ球機能などの免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹ると重症になりやすく、また体力等が戻って来るには結局1か月位を要することが珍しくありません。
また、予防についてですが、麻しんは空気(飛沫核)感染する感染症です。麻しんウイルスの直径は100~250nmであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますので、マスクを装着しても感染を防ぐことは困難です。麻しんの感染発症を防ぐ唯一の予防手段は、予めワクチンを接種して麻しんに対する免疫を獲得しておくことです。
改めて、調べて“はしか”とは…
・空気感染で感染力が強い。
・免疫力が低い方がかかると重篤化しやすい。
・予防接種以外の確実な予防がない。
といったところが特徴であり、ニュースで取り上げられる理由でもあります。リスク回避の為にも、はしかの抗体があるか、病院で診てもらうのが大事です。